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日本語教師ってどんな仕事?第11回 日本語教師に求められるもの(1)
2015-06-29 Mon 18:16
先週からスタートした「日本語教師に求められるもの」シリーズ。
今日からいよいよ本格的にスタートです。

その第1回目は、ズバリ!
日本語教師の頭の中」です。

皆さんは「日本語教師の頭の中」ってどうなっていると思いますか?

・国語辞書が1冊入っている(いわば、「歩く国語辞書」)
・テレビの「日本語」クイズに全問正解できる(=日本語オタク

とイメージしますか?
(というより、そうでなければ、教えられないと思っていますか?)

もし、そんなイメージであれば、それはちょっと違います

日本語教師だって、辞書は引きます(常に手元において、調べています)。
日本語教師だって、テレビの日本語」クイズに間違います
(知らないこともたくさんあります)。

特に、『テレビの「日本語」クイズ=日本語教師が教える日本語』という
イメージをお持ちの方に伝えたいのは、
あの内容を教える場面はほとんどありません!」ということです。

私たち日本語教師の頭の中には、あのクイズより、
もっと、もっと根本的なことがたくさん入っています。

例えば、先週金曜日のブログに書いたように「ある」と「いる」の違いとか、
「これ」、「それ」、「あれ」ってどういうふうに使い分けているの?とか。
(今度、機会があるときにブログで触れたいと思います)

つまり、
普通の日本人なら「当たり前」過ぎて、国語辞書すら引かないような言葉や
テレビの番組担当者が「クイズ」にしようとも思わない「普通の」言葉について
のルールや使い分けが頭の中に入っています。

なぜなら、
外国人はそういった『日本人にとって「当たり前」で「普通」の言葉』が
「なぜ?どうして?」だからです。

ですから、日本語教師の頭の中は
普段、私たちが無意識に使っている日本語についてのルールと使い方
が入っているのです。

次回は、その頭の中について、もう少し詳しくお話します!



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先生、お化けは「ある」?「いる」?
2015-06-24 Wed 12:24
日本語は存在を表す言葉として「ある」と「いる」を使い分けます。
もちろん、日本語を勉強している人たちも初級の早い段階でこの言葉を
学習します。

そんなある日のこと。
一人の学習者がこんな質問をしてきました。

『先生、お化けは「ある」ですか?「いる」ですか?』

この質問。
日本人にとっては『お化けは「いる」に決まっているじゃない!』と
簡単なことに思われますが、外国人にとっては
『どうして「ある」じゃなくて、「いる」なの???』と
疑問に思うのことなのです。

なぜか。
手元の国語辞書を見ると、

・「いる」:人・動物が存在する。生きているものが存在する。
・「ある」:人、動物以外のものが存在する。無生物が存在する。

と書かれています。

となると、「お化け」は「人・動物以外のもの」であり、「生きていないもの」ですから、
当然、『そこに お化けが 「ある」』と考えるわけです。

では、どうして、私たち日本人は『そこに お化けが 「いる」』と
いうのでしょうか。

それは、実は私たち日本人は無意識に
いる」=動くもの
ある」=動かないもの
と使い分けているからなのです。
(親切な国語辞書はきちんとここまで書いています♪)

例えば、こんな場面、実際に見聞きしたことはありませんか?
道を歩いているとき、お母さんが子供に
「ほら!自転車、あるから 気をつけなさい!」といった時
「ほら!自転車、いるから 気をつけなさい!」といった時
この二つの場面、「」か、「いる」かで、自転車が「静止している」のか、
動いている」のかのイメージが違いますよね。

とういことで、まとめると「お化け」は「動くもの」ですから、
ある」ではなく、「いる」なのです。

日本語を教えていると、普段、意識せず使っている「日本語」の奥深さを
しみじみ感じます。

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日本語教師ってどんな仕事?第10回 日本語教師に求められるもの(導入編)
2015-06-22 Mon 12:42
色とりどりの紫陽花が梅雨のうっとうしさを忘れさせてくれますね。

さて、これまで色々な角度から「日本語教師ってどんな仕事?」ということで、
語学力や年齢、前職などは問わないことをお話してきました。

今日の第10回からは、ズバリ!!
日本語教師に求められるもの
について、お話したいと思います。

このブログをずっと読んでくださっている皆さまは、
もうご存知かと思いますが、改めて言います。

日本語を「話せること」と「教えられること」は
全くの別もの
です!!!

では、具体例として、皆さまがほぼ毎日「話している」と思われる挨拶
「こんにちは。」
を教えてみましょう。

さて、「こんにちは。」の使い方、何と教えますか?

昼、人に会った時に言う挨拶

と考えた方。
おめでとうございます!
あなたは「普通の日本人」です!
でも、日本語教師」ではありません

では、「普通の日本人」であった方、次のことを考えてみてください。
① 「昼」って何時~何時までですか?
② 冬の夕方5時に「こんにちは。」と使っていますか?
③ 「人に会う」って、自分の家族に会った時にも言いますか?
④ 同じ人に同じ日に2回会ったとき、2回目も「こんにちは。」と
  言っていますか?

さて、みなさん。どうですか?

これが話せること」と「教えられること」は全くの別もの
ということなのです。

今日は「導入」としての「普通の日本人」と「日本語教師」の違いを
ほんの少し体感していただきしました。

来週月曜日からは、もっと具体的に「日本語教師に求められるもの」について
紹介していきますので、ぜひ、訪問してください!!
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「横書き」と「縦書き」
2015-06-17 Wed 18:48
「横書き」と「縦書き」。

最近は「横書き」の方が優勢でしょうか?
日本語を勉強する人たち用のテキストも「横書き」がほとんどです。

ただ、実生活では「縦書き」もまだまだ使われていますよね。
新聞、本、マンガ・・・など。
ですので、授業では「縦書き」についても教えます。

「縦書きなんて、そんなの横のものを縦に書くだけだから、簡単でしょう?」
と思った方。
まだまだ、「日本語教師」にはなれません!!
「横に書いていたものを縦に並べる」なんて、
そんな単純なことではないのです。

例えば、

縦書き1

こんな風に「イーメール」の「-」を縦に書かず、漢字の「一」のように
横に書いてしまいます。
(まあ、これは日本の子供にも見られることなので、あまり驚きません)

他には、

縦書き2

「今日」という熟語を「今」と「日」縦に並べず、
「熟語だからひとかたまりで」と横に書いてしまう人もいます。
(これは、「なるほど!そう考えたか~」という感じでしょうか?)


更に上手[うわて](?!)になると、

縦書き3

「私」という漢字を「禾」と「ム」に分解して
「縦書き」にしてしまいます・・・。
(これは、「普通の日本人」には想像できませんよね・・・)


こんな風に、「横書き」、「縦書き」を教えるだけでも、
注意しなければならないことがたくさんあります。

「外国人に日本語を教える」というのは、
いかに自分の頭の中から「日本人なら当たり前」をなくして、
「外国人から見た日本語」の頭に切り替えられるかが重要
なのです。


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日本語教師ってどんな仕事?第9回 日本語教師の魅力って?~その2~
2015-06-15 Mon 13:45
梅雨の晴れ間に広がる青空が快いですね。

さて、前回、「日本語教師の魅力って?」ということで、
実際に日本語を教えている先生方が感じていることをご紹介しました。

今日は、その第2弾です。

日本語教師は「中毒(?!)」になってしまうほど、
一度やったらやめられない~っ!!という仕事ですが、具体的に
どんなところに先生方はハマってしまうのでしょうか?

・毎回の授業が発見と感動。
・いわゆる「マンネリ」がない仕事。とにかく、毎日が新鮮!
・人が何かを学んで、成長していく過程を直に見て、感動できる仕事。

なるほど。
発見・新鮮・感動」の連続なんですね。
日本語教師の方って、実際の年齢より若く見える(見た目も、行動も)方が
多いのは、ここらへんに理由がありそうですね。

他にも、こんなご意見が。

・昨日までできなかったことが今日できるようになる。その瞬間の
 達成感がたまらない。
・頑張った分だけ、結果がダイレクトに返ってくるのがうれしい。
・自分の教え方がいいか、悪いかをすぐその場で感じられるという
 「ライブ感」がいい(特に、「いい反応」の時は、ゾクゾクする)。

仕事の結果や達成感を「今、ここで、すぐに得られる」というのが、
魅力という先生方もいます。
確かに、そういう仕事はなかなかないかもしれません。

それから、意外に多かったのが、こんなご意見。

・現地の人しか知らない名物をもらえる!
・現地で、今、一番流行っているもの、ことなどの最新情報が手に入る。
・日本にいながら、色々な国の有名な食べ物(特にお菓子)が食べられる。
・その国の人たちが支持する、日本にある「本場○○料理レストラン」を
 教えてもらえる♫

教えるばかりでなく、こんな楽しみもあるんですね。
毎日が現地ガイド付きく海外旅行」の気分でしょうか?!


こんな風に、「日本語教師の魅力」は一言では表せないほどです。
次は、皆さんが「日本語教師」になって、この仕事の虜(♡)に
なってください!!


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私は男?!
2015-06-10 Wed 11:51
ある学習者が、どこで聞いたのか(習ったのか?)、まだ学習していない
「~みたい」「~らしい」という言葉を使うようになりました。

日本で勉強している学習者たちは、教室外で新しい日本語を
聞き覚えてくることが多いです。
ですので、教えていない日本語を話してくるということは、
それだけ彼らが外で積極的に日本語を使い、日本語に触れている
ということなので、喜ぶべきことです。

が、・・・・。

この学習者の場合は、ちょっと困っています・・・。

なぜなら、

「先生は 女みたいですね~。」
「先生は 男らしいですね~。」

と言ってくるからです。

この文だけ見れば、『何で困るの?この先生は「」なんでしょう?』と
思ったのではないでしょうか。

でも、でも・・・!!
私は女なんですよね~・・・・。

だから、
「先生のシャツは ピンクですね。先生は 女みたいですね♪」と言われると、
「・・・。私は女ですよ~♪ハハハ・・・。 」と苦笑い。

誤用であることを教え、何度も指摘しているのですが、なおりません・・・・。

彼の頭の中には、「みたい」と「らしい」が反対になって、
インプットされてしまったようです。
これを打ち崩すのは、苦労するだろうな・・・と、
「みたい」&「らしい」の授業が思いやられます。

子供と同じで、「最初のインプット」が重要な日本語学習。
気を付けないといけません・・・。


(余談)
私の先輩(女性)がある人に、「女々しい!」と言われた時、
「だって、私、女ですから!!」って答えていたなぁ・・・。



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