日本語センター
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春はあけぼの・・・
2016-07-27 Wed 20:19
ある国の外交官に日本語を教えていた時のことです。
その人は日本語がペラペラなので、仕事や、生活で困ることはないのですが、
日本が大好きなので、もっと極めたいと勉強を続けていました。

そんな彼女が読みたい!と言ってきた本が「枕草子」の現代語訳。
なんでも、国にいるときに日本の歴史を勉強し、そのときに知って以来、
いつか読んでみたい!と思っていたそうなのです。

枕草子は、色々なテーマで書かれていて、国が違っても共感できる内容もあり、
「面白い!」と彼女も喜んでいたのですが、どうしても理解できないと首を
ひねるところ
がありました。

それが、私たち日本人にとって有名な「春はあけぼの・・」という部分
「段々白くなっていく山際が、少し赤みを帯びて、紫がかった雲が細くたなび
いているのが趣がある」という内容なのですが、どうしてこれが「趣がある」
のか理解できない
のだそうです。

なんでも、彼らの国は天気の変化が激しいそうで、
『朝、こんな空の状態だったら、「今日は絶対雨が降るから、早く畑に行って、
収穫して、早く納屋に入れて、帰らなくては!」と思う。すごく嫌な気持ち
になる
』のだそうです。

う~ん。
そういう国なら、「いいわね~」なんて思っている日本人の気持ちは理解でき
ないですね・・。

日本語を極めようとすると、こういう日本人の価値観も理解できるようになる
必要がありますね・・・。

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「~で作る」と「~から作る」
2016-07-25 Mon 20:18
大豆から味噌を作ります
椅子を作ります

日本語を勉強する外国人は初級レベルで、このような日本語の違いを勉強
します。
「●●から作る」と「●●で作る」。
私たち日本人はどう使い分けているでしょうか?

日本語に関する文法書を見ると、この二つの違いは、次のように説明されている
ことが多いです。

「~から作る」:できている物を見ても、その「もと」になっている物が
        分からない場合

「~で作る」:できている物を見て、その「もと」になっている物が分かる場合

この説明。分かったような、分からないような・・・。
その物を見て、「もと」になっている物が分かるか、分からないかは個人の
経験・知識に左右されます。
例えば、大人が知識として知っている範囲と子供のそれとは異なりますから、
子供は『見ても、「もと」になっている物が分からない』場合が多いはずです。
そうすると、子供は大人より「~から作る」を使う機会が多いということに
なってしまいます。

そこで、私たち日本語センターの教師は「助詞の持つ概念」に注目して、
教えています。
どういうことかというと、
「~から作る」の「~から」は「起点」を表す助詞。と言うことは、
ある物の起点つまり、「原料」を言うときは「~から作る」を使う、
一方、「~で作る」の「~で」は「手段」を表す助詞
つまり、ある物を作る際の手段=「材料」を言うときは「~で作る」を使う
というように教えます。

そうすると、外国人も「なるほど!」と簡単に理解できるのです。

日常生活では、原料について聞く場面よりも、材料について聞く場面が多い
ですよね。
そのため、私たち日本人にとっては「~で作る」の方が耳慣れた表現かも
しれません。
しかし、日本語を勉強する外国人たちは、この二つの表現の違いを勉強し、
使い分けています。
外国人に「その日本語、違いますよ!」と突っ込まれないよう、「~から作る」
と「~で作る」を皆さんも使い分けてみてください。


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ベジタリアン
2016-07-20 Wed 18:42
ベジタリアンのインド人の学生。
日本の食べ物に毎日気を使っています。

肉や、魚、卵など目に見えるものは避けるのが簡単なので、苦労しないのだ
そうですが、目に見えないものに相当気を使うそうです。

例えば、「鰹だし」。
ベジタリアンの彼にとって「鰹だし」はNGなのだそうです。
味噌汁、うどん、そばなども汁に鰹だしが使われているので、食べられない
そうです。

また、外国人だということで、日本人が食事に招待してくれるのだそうですが、
「寿司」もNG、「天ぷら」も野菜限定&天つゆはNGと色々あり、招待して
くれた日本人に申し訳ない気持ちになってしまうのだそうです。

この話を聞いて、「それじゃあ、日本食を楽しめませんね」と言ったら、
「大丈夫、先生。昆布だしの食べ物や、かっぱ巻きがあります。それに、
野菜の天ぷらを塩で食べるなど、楽しんでいますよ」とのこと。
ちょっと安心しました。


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世界の「じゃんけん」
2016-07-13 Wed 17:02
日本語の授業で、誰が発表するかなどを学生同士で決めるとき、
「じゃんけん」がよく使われます。

この「じゃんけん」。
「グー=石」、「チョキ=はさみ」、「パー=紙」というように、他の国でも
日本と同じ意味なのですが、「グー=岩」、「パー=布」というように違う
こともあります。
このぐらいの違いは、言われれば、「なるほど」と思えるものです。

しかし、日本とは手の形も、意味も違う国があります。

★ マレーシア ★
 「グー」と「パー」の手の形は日本と同じですが、「チョキ」は違います。
 ↓↓
 マレーシアのじゃんけん
マレーシアでは「チョキ」は「鳥のくちばし」の意味なので、くちばしの形
するそうです。ちなみに、「パー」は、紙ではなく、「水」の意味とのこと。

★ インドネシア ★
インドネシアの学生からインドネシアのジャンケンを聞いたときは、
驚きました。
インドネシアのジャンケンは、手の形も、意味も日本とは違います
↓↓
インドネシアのじゃんけん

この手の形で出されたら、日本人は絶対に分かりませんよね・・・。
しかも、「象が人に勝つ」、「人がアリに勝つ」はわかるのですが、
どうして「アリが象に勝つ」のか、分かりません・・・。
インドネシア人の学生曰く、
「アリは象の耳に大量に入り込んで、象を殺すから」
なのだとか。
ふ~む・・・。

皆さんの周りに、外国人の知り合いがいたら、「じゃんけん」の話をしてみては
いかがでしょうか。
国ごとの違いで、話が盛り上がるかもしれませんね。


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「~から・・・まで」と「~から・・・にかけて」
2016-07-11 Mon 22:10
天気が変わりやすいこの時期。
天気予報のチェックは欠かせません。
今日はそんな天気予報で使われている言葉について書きます。

天気予報では、こんな言葉をよく耳にします。

「昼過ぎから夕方にかけて、にわか雨か、雷雨があるでしょう。」

この「~から・・・にかけて」という言葉と似ているのが、
「~から・・・まで」です。
両方とも、「~」と「・・・」の部分に場所や時間を表す言葉を入れて、
2点間の起点と終点を述べるときの言い方ですが、実は使い方の違いが
あります。

「~から・・・まで」は、例えば
「昨日、17時から17時半まで猛烈な雨が降りました。」というように、
起点と終点がはっきりと「点」のように示せる場合に使います

一方、「~から・・・にかけて」は
「九州から西日本にかけて猛烈な雨にご注意ください。」とか、
「昼過ぎから夕方にかけてにわか雨か雷雨があるでしょう」というような使い方
をし、起点と終点がはっきりと示せない場合に使います。

つまり、「~から・・・にかけて」は「点」と「点」を結ぶ言葉、
「~から・・・にかけて」は「面」と「面」を結ぶ言葉
と言えます。

よ~く聞いていると、お天気キャスターの方も、こんな風に使い分けています(意識してか、無意識かは分かりませんが・・・)。

「今日は、昼過ぎから夕方にかけて急な雨にご注意ください。
特に、12時~15時までにお出かけの方は、必ず傘を持っていって
ください。」

今週はこの二つの言葉の使い分けに注意して、天気予報を聞いてみると、
面白いかもしれませんね。


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方言変換サイト
2016-07-06 Wed 15:51
日本語を勉強する外国人の中には、「方言」を心配する人も多くいます。
私たちが教えるビジネスマンの生徒も、地方に配属・転勤になる方がいますが、
やはり心配事は「方言」。

今の日本で、教科書に書いてある日本語が通じないということはないので、
そんなに心配することはないと伝えるのですが、方言について自学できるような
日本語テキストはないのが現状なので、不安に感じるようです。

そんな中、大阪に住むオーストラリア人の教え子が
「先生、これ、おもしろいですよ」
とあるサイトを教えてくれました。
それは「もんじろう」という方言変換サイト

例えば、「今日はいい天気です。」と入力し、「大阪弁」を選択して、
変換ボタンを押すと、
大阪弁
「今日はめっちゃええ天気やねん。」と変換されます。

「津軽弁」と選択すると、
津軽弁
「今日はだけいい天気じゃ。」と変換されます。

他にも、博多弁や、京都弁にも変換できます。
日本語教育の専門サイトではないので、変換できる方言の数は少ないですが、
こういうサイトやアプリがあったら、方言を不安に感じている外国人は、
少し安心するかもしれません。

★おまけ★
「武士語」という変換もありました。
武士語

う~ん・・・。忍者や侍が大好きな生徒たちが喜びそうです・・・。

● もんじろう - 言葉・方言変換サイト


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