日本語センター
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志村けん さん
2016-09-28 Wed 22:10
ネパール人のサグンさんの最近のお気に入りは「志村けん」さんのコント
日本語はまだ勉強し始めたばかりなので、何を話しているかはよく分からない
そうなのですが、とにかく「彼のコントは面白い!」のだそうです。

You Tubeでドリフターズの頃のものから、バカ殿様、ひとみばあさんなど
たくさん見ていますが、一番のお気に入りは「変なおじさん」だそうです。
よく教室で踊りをまねしています。

この「志村けん」さん。
実は、日本語を勉強する外国人の間でも「面白い!」と人気者
日本語が分からなくても、見ていてとても面白いのだそうです。
彼の笑いは言葉を超えた世界に共通するなにかがあるのでしょうか。

志村けんさんのコントは、日本の子供にも大人気ですよね。
理解できる言葉が大人より少ない子供でも分かる「笑い」。
そう考えると、外国人が「志村けんは面白い!」と大笑いするのも
納得できます。


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「ら抜き言葉」は理由があります。
2016-09-26 Mon 22:45
先週、ニュースや新聞で文化庁の「国語に関する世論調査」が発表され、
「ら抜き言葉」をつかう人が初めて多数派になったと報道されました。

「ら抜き言葉」。
見れる、食べれる、寝れる・・などの「れ」の前の「ら」が脱落した言い方
です。
一時期、日本語の乱れの象徴として叩かれましたが、今ではアナウンサーも
原稿を離れたトークなどの場面では話していますし、画面に出るテロップも
「見れる」となっていることがあります。
(私も、「辛い物は食べられない」と言った時に、「食べられない?どこの
方言?」と真面目な顔で日本人に質問されたことがあります・・・。)

実は、この「ら抜き言葉」
日本語教師の間では、「理由のある現象」として捉えられています。
(なんていうと、「ら抜き言葉、絶対認めない!」と言っている先生方に
怒られそうですが・・。)

今日は、どうして「ら抜き言葉は理由のある現象」として捉えられているかを
お話したいと思います。

「食べられる」

これだけを聞いて、皆さんは「可能表現」か、「尊敬表現」かの区別が
つきますか?
 

私は「これだけでは、どちらか分かりません」という答えです。

そうなのです。
この「~られる」という言い方は、可能表現と尊敬表現の両方で使われる厄介な
もの
なのです。
特に、会話で主語を省略する傾向のある日本語は、「食べられる」だけで
話すこともあるので、外国人にとっては、「可能?尊敬?」と混乱を招く原因
となっています。

また、この「ら抜き言葉」は「上一段活用」と「下一段活用」の動詞と「来る」
の可能表現だけに表れる現象
です。
動詞の多くを占める「五段活用」の可能表現は、「書ける」、「読める」、
「話せる」のように、「らを入れない」のです。
要するに、動詞の多数は「ら」を入れずに可能を表すのに、ある限られた動詞
のみ「らを入れなければならない」というイレギュラー
が生じているのです。
(日本人はこれをイレギュラーと考えないかもしれませんが、日本語を外からの
視点で見ている外国人は「ら有り言葉=イレギュラー」と捉えています)

まとめると、

①「見られる」、「食べられる」のように「ら有り(?)言葉」では、
  可能表現か、尊敬表現かの区別がつかないので、
  その区別を付けるために可能表現の時に「ら」の脱落が起きている

②動詞の大部分を占める「五段活用」の可能表現のルール同様、「上/下一段
  活用」、「来る」も「ら」をつけない変化をさせた結果
が「ら抜き言葉」

ということが言えます。

こう考えると、この「ら抜き言葉」も、それなりの理由がある現象だと言える
のではないでしょうか。

「ら抜き言葉」は、現在「日本語の揺れ」として扱われているので、日本語の
テキストにも「ら有り言葉」が載っています。
(最近は、「ら」が脱落することがあることを説明しているテキストもあり
ます)
ですから、私たち日本語教師も「ら有り言葉」を教えますが、「ら抜き言葉」が
多数派になったという調査結果を受け、「ら抜き言葉」が認められる日も遠くは
ないと感じます。

「食べれる」は可能表現、「食べられる」は尊敬表現と「ら」の有無で分かる
ようになれば、日本語を勉強する外国人は「分かりやすい!」と思うのでは
ないかと感じています。
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別腹、別頭、別体・・・。
2016-09-21 Wed 21:38
日本人の友達から「別腹」という言葉を教えてもらったネイトさん。
この表現がとても気に入ったらしく、昼ごはんの後のお菓子を「別腹です」と
よく言います。

その応用?でしょうか。
「別●」という新しい単語を作り出して楽しんでいます。

私:ネイトさん。今日の宿題は30ページから35ページまでです。
ネイト:え~っ!!先生、今日はたくさん勉強したから、頭がつかれています。
    宿題はなし!!!
私:でも、ネイトさん。今日はこれからワンピースの漫画を読むんでしょう?
  漫画も頭を使いますよ。疲れてないでしょう?
ネイト:あ~、先生。漫画は別頭です。
    宿題と違う頭ですから、漫画は大丈夫~。
私:・・・(別頭って・・・)。

他にも、遊びに行くことはできるのに、宿題をしてこなかった時などは、

ネイト:先生!先週は仕事がとっても忙しくて、疲れたので、宿題はできません
    でした。
私:でも、ネイトさん。富士山に遊びにいったんでしょう?
ネイト:あ~!!先生。それは別体です。
    遊ぶ時は、ネイトNo2だから、元気ね。
    でも、仕事と宿題はネイトNo1だから、疲れています。

というような言い訳をします。

ネイトさんにとって「別●」は宿題をやりたくない時ややらかなった時に
便利な表現のようです
ね。
どうせなら、宿題を「別●」に充てて、やってきてください!!!


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「女」を含む漢字
2016-09-14 Wed 22:45
ある日の漢字授業のことです。
「怒る」という漢字を教えたら、カナダ人のマーティーさんが、
「先生!その漢字はとても面白いね!」と言ってきました。

何が面白いの?と尋ねると、
怒るの漢字に『女』と『心』があるでしょう。『ヒステリーな女=怒』の
イメージで面白い
です。僕の彼女も時々『怒』になるからね」と。

う~ん。そう考えるんですね~。
女性の一人としては、「ヒステリー=女」とされるのは、苦笑いですが、
確かにテレビや映画でヒステリーを起こしている女の人をイメージして
「怒」の漢字を覚えたら、覚えやすいでしょうね。

他にも、「女」を含む漢字で、外国人が「面白い!」というものがあります。
それは、「好」と「嫌」。
「好」の漢字は「女の子がすき(好)♥」になるので、面白い!覚えやすい!
のだそうです。
そして、その反対の「きらい」にも「女」が入っているのが外国人にとっては
興味深い
ようです。

更に、「始」という字。
これも「人は女の人から生まれる=スタートする=始まる」とイメージできる
そうで、「面白い!」
のだそうです。

外国人の目線で漢字を見ると、新しい発見がありますね。


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「●ぬ」で終わる動詞
2016-09-12 Mon 23:14
「食べる」、「飲む」、「話す」、「書く」・・・など。
日本語には多くの動詞があります。

日本語の動詞の大きな特徴は
「辞書形(注1)がすべて五十音表のウ段の音で終わる」
というものです。
「食べ」、「飲」、「話」、「書」・・・。全部ウ段の音ですね。
(注1)「辞書形」:国語辞書に掲載されている形。
     国語の文法で習った「終止形」のことを日本語教育では「辞書形」
     と言います。

更に、もう少し詳しく見てみると、動詞の辞書形は、ウ段の音すべてを使って
いるわけではない
ことが分かります。

ウ段の音は「う く す つ ぬ ふ む ゆ る」で、これに濁音、半濁音の
「ぐ ず づ ぶ ぷ」を加えて14です。
(「きゅ、しゅ、ちゅ」などの拗音で終わる動詞がないことは明らかなので、
ここでは除きます)

そこで、皆さん。ちょっと考えてみてください。
「●う」、「●く」、「●す」・・・とそれぞれのウ段の音で終わる動詞の例を。

「●ふ」、「●ゆ」、「●ず」、「●づ」、「●ぷ」で終わる動詞は一つもない
ことに気づきませんか?
(古語に範囲を広げればありますが、ここではあくまで今の日本語の範囲で)

更に、「歌う、笑う」、「書く、聞く」、「話す、刺す」、「立つ、持つ」、
「読む、飲む」、「座る、起きる」、「泳ぐ、脱ぐ」、「遊ぶ、結ぶ」などは
複数の動詞の例があるのに、「●ぬ」で終わる動詞は「死ぬ」しかないことに
気づきましたか?

そうなのです。
日本語の動詞で「●ぬ」で終わる動詞は「死ぬ」一つなのです。
古語に範囲を広げれば「往(い)ぬ(または、去ぬ)」がありますが、
それでもたった二つです。
しかも、「往(い)ぬ(去ぬ)」にも「死ぬ」の意味があります。

どうしてなのでしょうか?
「●ぬ」で終わる動詞が「死ぬ」と「往ぬ(去ぬ)」という、どちらもこの世から
行ってしまう意味の言葉。
理由は分かりませんが、昔の日本人の「ぬ」に対する感覚のようなものを
感じてしまいますね。
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「おかげで」と「せいで」は難しい?
2016-09-07 Wed 21:55
先日朝の情報番組を見ていた時のことです。
その番組には日本語が流暢な外国人タレントが出ていたのですが、
気になる日本語を話しました。

それは、
「トランプ氏のおかげで、人種間の問題が起きています。」
というものでした。

同席していた日本人たちも「ん?」と気づいたのか、一瞬表情が固まったように
感じました。

「おかげで」と「せいで」。
この使い分けができない外国人は結構いるんです。

「おかげで」は自分以外の人・物事が原因で、自分によい結果がもたらされた
時に使う言葉

一方、「~せいで」は自分が被害や不利益を被った時に使う言葉です。

ですから、
「トランプ氏のおかげで」と言ってしまうと、「人種間の問題が起きている」
ことは、良い結果になってしまいます。

たった3、4文字のひらがなですが、「おかげで」と「せいで」は大きな違い
がある言葉ですね。

★「おかげで」と「せいで」については、こちらのブログで詳しく紹介して
  います。→「先生のせい」?「先生のおかげ」?


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